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| アントニオ・ザッカレラ氏略歴 |

1951年.イタリア・イゼルニア生まれ
芸術学校卒業後、オーストリアで陶芸活動を開始。
帰国後、イタリア・ペルージャの楽焼陶芸家ロメロ・ロリ氏に師事し、その後、独自の陶芸スタイルを確立します。
豊かな自然と、古き佳き田舎の面影を残す他、イゼルニアにアトリエを構え、地元をはじめサルモナやファエンツァ等の都市において、数多くの芸術賞を受賞しています。

| 作品について |

ザッカレラ作品の特長的な色の効果、抽象的で幾何学的なライン、暗示するようなおとぎ話的な図柄は、陶芸家であるアントニオ・ザッカレラ氏と、彼の息子たちアンジェロ・ザッカレラ氏、シモーネ・ザッカレラ氏の作品です。
彼らの作品は、ザッカレラ氏の仕事場ですべて1点1点手作りされたものであり、イタリア及び海外のアートギャラリー、専門店で見かけることができます。
ザッカレラ氏の陶芸品はローマ市パンテオン近郊、カプリ市、その他イタリア諸市にあるブランドショールームで賞賛されており、スペイン、インド、オーストラリア、日本でも同様に好評です。

| 製作技法について |

スペイン、フランス、ドイツなど、ヨーロッパ各地から厳選された土を配合。
長い経験の積み重ねにより確立された独自の色付け素材（銅や銀硝酸などの酸化物と融合したエネメル等）を使用。
丹念に作られた作品は、土味の生かした独自の「風景」や、地中海を思わすブルーの色合いが特長です。
焼き方の方式は楽焼で、日本では安土桃山時代の茶碗にも使われていた手法です。
一度焼き、その後色付けをした後に焼く手法ですが、色付けをした後に一度しか焼かないため、焼き物の中でも特に色鮮やかに色合いがでます。
また二度目の焼きの後、窯から出され、おが屑がかけられることで酸素を使わない燃焼効果が得られます。
貫入（かんにゅう）というものは焼き物の釉面にあらわれた「ひび」のことで、生地と釉薬の収縮率の違いから生じます。
通常は焼成段階で自然に出来る特徴ですが、ザッカレラ氏はこれを意図的にデザインにとりこみ、狙ったひびの割れ方で焼き物をつくり、独特の風合いのでる作品に仕上げています。